ころもちゃん僕の作った最強のゲーム、どこかのメディアで取り扱ってくれないかな～
本記事の内容
・プレスリリースの仕組み
・実際取り上げてもらえるの？
・プレスリリースに含めるもの、文例
・プレスリリースの送付先候補一覧と掲載実績
本記事は以下の関連の記事の続きになります。
自作ゲームをもっと世に知ってもらう手段、プレスリリース
プレスリリースとは？
「ぼくの作ったさいきょうのゲーム」、せっかくなら沢山の人に遊んでもらいたいですよね？
もしそう思っていないならこちらの記事を読んでくださいね！
けど、自分の作ったゲームを発信したいけど、どうせ誰も取り扱ってくれないよ・・・と思う方もいるかもしれません。
いいえ！そんなことはありません。
多くのゲームメディアが、あなたの発信を待ってます。近年はインディーゲームへの注目が集まっており、多くのメディアがインディーゲームを積極的に取り扱ってくれています。
また、開発者側から送付した内容をそのまま転載してくれる（逆に言うとメディアの記者の言葉では載らない）メディアも多数存在します。
そう、世の中の誰も知らないゲームであっても、アタックさえすればメディアに掲載される可能性があるのです！
メディアに掲載されるために、開発者側からメディアに一次情報としてこんな内容を掲載してほしい！と依頼するものが、「プレスリリース」です。
実際どれくらい取り上げてもらえるの？
送っても無駄になったら悲しいんだけど・・・
結論から言います。
どんな弱小ゲームでも取り上げてくれるメディアは・・・あります！
私自身、5分遊んだら終わってしまうようなゲームを作って世にリリースしたものの、取り上げてくれるメディアがありました。初めて掲載していただけたときはとても嬉しかったものです！
これまで2作品ゲームをリリースしましたが、プレスリリースやレビュー記事を6回も掲載していただきました！
ただ最初は送るまでに色々と手間取ることがあったので、同じ轍を踏む人が減るように、
・プレスリリースの文例、含めるべき内容
・プレスリリースの送付先候補の一覧と掲載実績
を、実際に私の作ったゲームでの体験をベースに共有したいと思います。
ちょっとだけ宣伝
Extreme Bowlingというボウリングゲームをリリースしています！
通常のボウリングではあり得ないボール達、隣のレーンで投球している人間を妨害して隣のレーンに投げ入れる狂気、ボールをバッティングするなどのマナー違反の数々。
スポーツマンシップなどクソ喰らえというゲームを作っています、スマホから遊べるのでよかったら遊んでね！
DLは画像をクリックしてね！
宣伝終わり！
プレスリリースに含めるものやサンプル
プレスリリースを作ろう！
まずはプレスリリースってどんな感じで世にでるの？というところを、実際に掲載された筆者の作ったゲームを例に見てみます。
■国内メディアの例
■海外メディアの例
いやーいつ見ても嬉しい！
プレスやレビュー記事を掲載してもらうためのフローは以下のとおりです。
まずは、掲載に必要な書類（上記の画像で①となっている部分）を作りましょう！
①の工程に必要なのは以下の通りです。
- プレス本文（テキスト・ワード・PDF）
- スクリーンショット画像
- （もしあれば）PV掲載先URL
具体的な作成方法を解説していきます。
プレス本文
私は、花倉みだれさんが投稿されていた内容を参考に作成しました。
サンプルの文例はグーグルドライブにアップしました。
こちらからダウンロード出来ます。
「プレスリリース（日本語）例」、「レビュー依頼文例」、「プレスリリース（英語）例」シートに、実際に筆者が送付した時の文例を載せています。
ある程度内容をコピペして使っていただいてもOKですが、ゲームタイトル、メールアドレス、連絡先など変えないといけない内容を自分のものに差し替えるのを忘れずに！
また、こういった穴埋め形式でプレスリリース文面を作成してくれるサイトなどもあるので、何書いたら分からない！という方は参考にしてもよいかもしれません。
プレスについては、テキスト形式、スクリーンショットを埋め込んだワード形式、PDFの三種類を用意しました（PDFは無くてもよかったかも）。
プレスを受け取った記者の多くは、プレスの内容をコピーして自社のサイトに貼り付けます。そのため、テキストだけのコピペしやすいものは用意しておきます。
また、文面についてアピールするために、文面にどんな内容を盛り込んだら効果的だろうか？と思う方は、こちらのページを参考にされてください。自分のゲームの面白さを文章で伝えましょう！
また、モバイルアプリをリリースする予定だけど、告知したいストアのURLがわからないよ！という方は以下の関連記事を参考にされてください。
また、プレスを受け取る相手は、会社に所属する社会人です。心象は大事です。失礼のないメールを送りましょう。
学生で社会人相手にメールなんて送ったこと無いよ！という人は以下の文面を一部コピペして使ってもらってOKです。
ChatGPTなどに推敲してもらってもよいかもしれません。
ご担当者様
突然のご連絡失礼致します。
XXXという名義でゲームの個人開発をしている[本名]と申します。
この度、XXXは、202X年X月X日より、Android・iPhone向けゲーム「Extreme Bowling」の配信を予定しています。
「Extreme Bowling」は、“本来のスポーツでは絶対にやってはいけないこと”が可能なボウリングゲームです。
本来のボウリングのルールを踏襲しながら、隣レーンの投球者を妨害して隣のレーンに投げ入れる、ボールをバットで叩いて吹き飛ばす、隣レーンの人間を投げ入れるなど、様々なスポーツマンシップに反したボウリングが楽しめるゲームとなっています。
つきましては、以下のリンクにニュースリリース文章(PDF,Word)、と画像資料ダウンロード先URL、PV掲載先URLを送付致しますので、記事掲載のご検討をお願い申し上げます。
■ニュースリリース文章、画像資料
[Google Driveに格納したニュースリリースファイルのDL可能なURL]
■PV掲載先URL
https://www.youtube.com/watch?v=zUgeAnn45Jo
以上、宜しくお願い申し上げます。
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■本件に関するお問い合わせ先
制作者SNS：[Twitteのアカウントなど]
担当者名：[本名]
TEL：[電話番号]
Email：[メールアドレス]
スクリーンショット
次にスクリーンショットです。ゲーム内容がよく伝わるスクリーンショットを送付しましょう！スクリーンショット内に文字を入れてより分かりやすくしても良いでしょう。
私は工数削減のために、ストアに掲載するスクリーンショットと同じものにしちゃいましたが、より多くの人に触れるものなので、こだわっても良かったかもしれません。また、海外メディアにも送付したかったので、英語で作成しました。
私の場合はこのような感じのスクリーンショットを送付しました。
もしあればPV掲載先URL
最後に、PV掲載先のURLです。
やはり動画というだけで、ゲームの伝わりやすさは全然違います。可能であれば動画を作っておくのがよいでしょう。PVを作成したらYoutubeにアップして、リンクURLを記載してプレスリリースの中に含めましょう。
私の作ったPVはこんな感じ。
これで一旦必要な資料は完成です！
これらのファイルをまとめて、ZIPなどに圧縮してGoogle Driveに格納し、アクセス可能にしました。
プレスリリースの送付先候補一覧と掲載実績
プレスリリースの送付先候補一覧
ここまで来たらプレスリリースを送付するだけです！ですが、どこに送ったらいいの？と迷うことも多いでしょう。
PCゲームなどの場合はまた変わってくると思いますが、一旦モバイルゲーム版で紹介させてください。
送付先は、寺島さんという方が公開されているプレスリリース宛先一覧が大変参考になりました。
このドキュメントをベースにいくつか自分で調べたメディアを追加したり、モバイルゲームの取り扱いの無さそうなメディアを除き、最終的に掲載してくれたメディアの送付先と、掲載結果の一覧を作成しました。
こちらからダウンロード出来ます（先ほどと同じファイル）
「送付先の一覧シート」を見てください。
グレーアウトにしているメディアは、今回私が出したゲームがモバイルゲームだったので、あまりモバイルゲームの取り扱いをしておらず、送っても効果が薄いと判断したメディアです。
PCゲームの場合はまた結果が変わると思いますので、情報をお持ちの方は、Twitter(X)などで連携いただけますと幸いです。
先ほどのファイルに、1作目掲載有無、2作目掲載有無列に、筆者が実際にメディアに送ったときの掲載結果をまとめています。よければ参考にしてください。
※不快な思いをさせたくないので念のためエクスキューズ。
プレスを送付したが掲載されなかったメディアも、あえて一覧にしました。
ただ、不掲載となったのには、各メディアごとに様々な理由があることと推察していますし、不掲載であることを不満に思っているなどは全くございません。
あくまで事実として、私の送付したプレス内容が掲載されたか、されなかったかを紹介しているだけですので誤解無きようお願いします。
実際に掲載されたかはどうやって確認するの？
プレスリリースの場合、特に掲載された旨を連絡をしてくれるわけではないので、自分で送付したメディアのサイトに行き、最新記事一覧を漁って確認しました。これは、国内、海外も同様でした。
レビュー記事の場合は事前に連絡をくれることがあります。
海外向けプレスリリースの出し方
海外向けプレスリリースを出す流れ
最後に、海外向けにプレスリリースを出してみたいという方へ。
「Extreme Bowling」は元々日本よりも海外の人にウケようと思って作ったゲームだったので、英語のローカライズをしていました。欧州は色々と法制対応が手間なので、欧州以外の世界各国に配信をしています。海外向けにプレスリリースを実際に出した時の手順をまとめます。
※海外には既に「Extreme Bowling」というタイトルがあるので、海外向けには「Extreme Crazy Bowling」というゲーム名にしています。
海外向けのプレスリリースの作成・送付にあたってはこちらの記事を参考にさせていただきました。
基本的な流れとしては日本とはそこまで変わらないのですが、GamePressを通じてプレス内容を公開し、各メディアがプレスの内容を元に記事を掲載する、という流れです。
開発者からいろんなメディアに送りまくる必要がなく、送付先が1つで大変助かりました（日本もこうだったらなぁ・・・）。
一応、英語圏のゲームメディアを一通り見ましたが、日本のように直接プレスリリースを受け付けているリンクは見受けられませんでした。基本はプレス公開サイトから、各メディアで執筆という流れなんだと思います。（もし違ったらコメントで指摘していただけると幸いです）。
また、海外向けにプレスを展開するよ！という有料サービスは多数見つかりましたが、基本数万円掛かるので利用は見送りました。
GamePressのこちらに記載されているアドレスにメールを送付すると、指定した日付になると以下のように送付したプレス内容が公開されます。
メールの文面は、「」に記載しています。
また、メール送信時の注意事項も書いてあるので、ちゃんと確認して送りましょう。一応注意事項の日本語訳をおいておきます。
・ワード文書かプレーンテキストファイルが最適です。プレスリリースをPDFで送らないでください：コピー＆ペーストが大変です。
・画像はメール本文に貼り付けるのではなく、添付ファイルとして添付してください。
・Eメールの件名に、また本文の冒頭に太字で赤文字で、締切日時をはっきりと明記してください。
（筆者注）ここに書いてある締切日時は、GamePressに掲載する締切日時です。各メディアに掲載して欲しい締切日時ではないので注意してください。
メールで指定した締切日時になると以下のように、メールに記載した内容がGamePressに掲載されます。ヤッター！！
その後、1-2日待つと、海外メディアがGamePressに書いてある内容を元に記事を書いてくれました。
ただ、これも掲載の連絡があるわけではないので、頑張って自分のゲーム名で検索して探し当てました。
どの記事も、記者自身がちゃんとプレイした上での意見や、感想を言ってくれてとても嬉しかったです。冒頭でも紹介しましたが、複数のゲームメディアが取り扱ってくれました。
まとめ
いかがでしたか？結構書くの大変でしたが、がんばってまとめました。あなたの作ったゲームが多くの人に届くことを願っています！
それでは素敵なゲーム制作ライフを！
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